慢性腎臓病による腎性貧血とは? 慢性腎臓病による腎性貧血とは?

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慢性腎臓病による腎性貧血とは?

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腎臓の機能が徐々に低下する
慢性腎臓病によって、

赤血球が十分に作られなくなる
「腎性貧血」が起きます。

従来の主な治療法は、
通院しての注射薬でしたが、

近年の飲み薬が複数登場し、
自宅での服用が可能になりました。

そこで今回は、慢性腎臓病による
腎性貧血についてお伝えしてまいります。

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慢性腎臓病による腎性貧血とは?

腎臓には、老廃物を尿として
体の外に排出する、

血圧を調整するなど
様々な働きがありますが、

赤血球を作る際に欠かせないホルモンの
エリスロポエチンを作るという
大切な役割も持っています。

腎臓の働きが落ちると、
このホルモンの量が減って

十分な赤血球が生産されなくなり、
腎性貧血が起きます。

慢性腎臓病の進行に伴い、
発症するリスクは高まります。

時加工透析を受けるようになった
約30万人のほとんどが、
腎性貧血を発症しているとされます。

腎性貧血では、
疲れやすさや息切れ、
めまいなどの症状が出ます。

悪化すると、全身への酸素の供給が低下し、
心臓への負担が大きくなります。

●腎性貧血とは
・慢性腎臓病に伴って起きる症状の一つ
・腎臓の働きが落ち、赤血球の生産に関わる
ホルモンの量が減るために起きる

主な症状
□疲れやすさ
□息切れ
□食欲の低下
□めまい
□立ちくらみ
□寒気

症状を自覚しにくいので、
気づかないうちに進行します。

腎性貧血は血液検査で見つけられます。

慢性腎臓病の人は定期的な検査を通じ、
早期に発見し、治療を始めることが重要です。

鉄分が不足して起きるタイプの貧血に対しては
鉄分を補う薬が良く使われますが、

腎性貧血の治療では、
合わせてホルモンを補充する
注射薬が一般的に用いられてきました。

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ただ、数週間に1度の通院が必要で、
注射の痛みもあり、
負担に感じる患者もいました。

2019年も「HIF-PH阻害薬」と呼ばれる
新薬が登場しました。

ホルモンが腎臓で作られるのに
必要なタンパク質がありますが、

新薬はこのタンパク質を分解する
酵素のHIF-PHの働きを妨げます。

服用で腎臓の働きが下がっていても、
ホルモンが十分できるようになります。

現在、国内で同阻害薬は
計5種類が承認されており、

いずれも飲み薬で、
自宅で服用できます。

服用の頻度が1日1回のタイプと、
週3回のタイプがあります。

飲み薬の場合は日々、
服薬記録をつけるなどして、
飲み忘れを防ぐことが大切です。

注射薬と飲み薬ともに、
高血圧や、血管が血の塊で詰まる
血栓症などの副作用に注意が必要です。

●注射薬と飲み薬の特徴
注射薬(従来)
使用頻度:2~4週に1回
使用場所:医療機関
特徴:服用薬が増えない

飲み薬(新薬)
使用頻度:1日に1回または週3回
使用場所:自宅
特徴:痛みがない、飲み忘れに注意が必要

まとめ

いかがだったでしょうか?

注射薬が効くにくかった患者でも、
飲み薬で症状が改善する人もいます。

一方、他の病気の治療薬を多く服用し、
飲み薬を増やしたくないとして
注射薬を希望する人もいます。

そのため、薬の特徴について、
医師から十分な説明を受けることを
勧めています。

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