子供の軽度、中等度の難聴をどう支援する? 子供の軽度、中等度の難聴をどう支援する?

健康

子供の軽度、中等度の難聴をどう支援する?

スポンサードリンク

難聴の疑いがある新生児を
見つける検査が広がり、

軽度・中等度の難聴を早期に
診断できるようになりました。

一見、聞こえる子供との
違いがわかりにくいですが、

言語の発達がおくれるおそれがあり、
補聴器の装用など適切な支援が必要です。
 
そこで今回は、子供の軽度、
中等度の難聴をどう支援すれば
よいのかについてお伝えしてまいります。

スポンサードリンク
  

子供の軽度、中等度の難聴をどう支援する?

難聴は、聞こえの程度によって、
軽度から重度まで4段階に分けられます。

7歳未満の難聴児では、
約6割が軽度・中等度とされます。

軽度の場合は、静かな場所での
1対1の会話は問題ありません。

声が小さなかったり、
周りが騒がしかったりすると、
聞き取りにくいことがあります。

中等度は、小さい声でなくても、
聞きづらいときがあります。

難聴は言語の取得に
重要な役割を果たします。

軽度や中等度の難聴は、
聞きとれる言葉が少ない分、
言語の発達に遅れが出てしまいます。

岡山大病院の研究では、
軽度・中等度難聴の子供は

正常聴力の子供と比べて、
語彙が少ないことがわかりました。

特に補聴器の装用期間が短い場合に、
深刻な影響がみられました。

●軽度・中等度難聴児の割合
20%
軽度 25~40dB(デシベル)
小さな声や騒がしい場所での
会話は、聞き取りにくく、
聞き間違いも多い

39%
中等度 普通の大きさの声の会話でも、
聞き取りにくさや聞き間違いが多くなる。
特に、騒がしい場所では、聞き取りにくい

41%
高度 70~90dB
耳元でとても大きな声話しかけないと
聞き取れない。補聴器がないと対面の会話も難しい

重度 90db以上
生活音や耳元での大声がほとんど聞こえない
 
言語の発達を促すには、
早期の補聴器装用が必要です。
中等度は生後6ヶ月、
軽度は遅くとも2歳までの装用が望ましい
    

スポンサードリンク

言語の発達の遅れを取り戻すには
時間がかかります。

早い段階で、補聴器を
装用することが大切です。

生まれつきの難聴は、
中等度は生後6ヶ月、

軽度は遅くとも2歳までにつけることが
望ましいとされています。

軽度・中等度の難聴児は、
早期に診断をされても、
補聴器を装用する時期が遅れがちです。

指示がよく聞こえなくても、
周りを見て動くこともあり、

言語の発達や学習の遅れに
気づかれにくいのです。

親が「家では問題ない」として
反対することもあります。

学年が進み、
学習内容が高度になり、成績不振や、
友達とのコミュニケーションを巡る

トラブルが続くなどの問題をきっかけに、
補聴器の装用を始めることも珍しくありません。

補聴器をつけていなかった
軽度難聴児が、

小学5年生で受診した結果、
言語の発達が2歳ほど遅れていた
ケースもあったそうです。

軽度・中等度難聴児は、
身体障害者手帳の
交付対象ではありません。

2020年度の全国調査では、
全ての都道府県と政令市が、

独自に補聴器の購入費の
助成制度を設けていましたが、

助成額に上限を設けるかどうかなど、
内容には、ばらつきがありました。

まとめ

いかがだったでしょうか?

助成が不十分なために、
親が、補聴器の購入を
ためらうこともあるため、

全国一律に、必要な支援が
行き渡ることが求められています。

関連記事:遺伝性難聴の原因や検査の方法は? 
     耳が聞こえにくいと感じたら突発性難聴かも、軽度の症状や治る治し方は?
 



-健康
-,